高田爬虫類研究所
高田 榮一(1925年 - 2009年10月13日)は、詩人、爬虫類研究者。ヘルスカウンセラー。「へび博士」として知られる。東京生まれ。東洋大学文学部卒業。歌人、詩人として多くの作品を発表するかたわら、小説、エッセー、評論なども手がけていた。一方で、幼少の頃から野生動物、とりわけ爬虫類に興味をもち、飼育を始めて、独学で爬虫類の研究を行う。
高田が専務として勤務していた出版社「ストアーズ社」には椎名誠らが勤務しており、椎名の自伝小説『新橋烏森口青春篇』に、いつもポケットに蛇を入れている奇人「へび専務」として登場している。
1960年ごろ、爬虫類研究のために、東京・根津の自宅に「高田爬虫類研究所」(爬虫類友の会/高田爬虫類研究所/高田動物生態研究所)を創設。日本人専門家として初のコモド島調査を成功させ、コモドオオトカゲの紹介に尽くし、マダガスカルではマダガスカル・ボアやカメレオンの生態を調査する。
また、ヘルスカウンセラーとしても独自の理論を展開し、執筆・講演活動を行っていた。また、沖縄県沖縄市の「高田爬虫類研究所・沖縄分室」で多くの爬虫類を飼育・展示中である。
江戸川乱歩原作のテレビドラマ「赤いさそりの美女」(1979)と「化粧台の美女」(1982)において、高田の研究所が「怪人・妖虫博士の研究所」として使用された。

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