中国語の発音表記法

1911年に辛亥革命があり清が滅亡し1912年に中華民国が成立しました。民主国家であるからには共通語が必要となり、孫文が北京語に決めました。なぜ北京語だったかというと当時中国の人口は4億でしたがそのうち北方の言語を話す人が一番多かったのです。共通語ですから全国の子どもに教えるため発音記号が要ります。そこで1918年に注音符号ができました。

ちなみに台湾は今でもこれを使っていて、台湾の人たちはピンインがわかりません。台湾に行くと看板などにローマ字がありますがそれはピンインとは全く別のものです。また中国大陸のお年寄りたちもこの注音符号で習っていますのでやはりピンインは読めません。

その後時代は下って日中戦争が終わり、1949年10月に中華人民共和国が誕生しました。私が生まれる数か月前です。ドキュメンタリー番組でよく見ますよね、毛沢東が天安門の上で「中華人民共和国建立了!」と宣言している有名なあの場面です。
当時中国では、いずれコンピューター処理の問題があるということから漢字不要論がありました。そこでローマ字を使った表記が周恩来の音頭で考案されました。それがピンインです。ピンインは1958年から使い始められましたが結局漢字はなくなりませんでした。またそれまで北京語と言っていた共通語は普通語、「普通話(Pu tong hua)」となりました。

‚